日常の混沌さん作 : 美人の秘訣 (2)

2 「ここ……だよね」  繁華街の外れ、地味な一軒家を眺める。  看板も何もない。本当にここが目的の場所かともう一度チラシの住所と地図を確かめてみるが、やはり寸分違わない。  このまま黙っててもしょうがないので、思い切っ…

日常の混沌さん作 : 美人の秘訣 (3)

3  ――ピンポーン  電子音が屋内から響いてくる。そして、 『は~い、何の御用でしょうか~』  あの日と同じ声。  ここを訪れたのは、あの日以来だった。 「お久しぶりね~。変わらなく可愛いわよぉ」  私は、あのときと同…

日常の混沌さん作 : 美人の秘訣番外編 ~すれ違う心~ (1)

1  告白された。  相手は、ビン底眼鏡におさげ髪の少女。学年でもトップクラスの成績の優等生。  出会いは、3年前の早朝。  俺はランニングの途中、向こうは犬の散歩中だった。  お堅い感じのイメージがあったけど、実はもの…

日常の混沌さん作 : 美人の秘訣番外編 ~すれ違う心~ (2)

2 「無様だな……」  夜の街の道端に、ゴミのように転がりながら呟く。  道を歩いているとき、肩がぶつかった。  因縁をつけられたから、殴った。  仲間がぞろぞろ出てきた。 「本当に、無様だ……」  天を仰ぐと、くぐもっ…