

可愛川ぐうの石像観察 #3 「石の園へのいざない」
嫌な予感はしていたんです。だって、エウリュアレさんが猫なで声で「ぐうちゃん」ってわたしを呼ぶときは、いつも決まってエッチなことを企てているのですから!
部屋に招かれたわたしは赤面するしかありませんでした。黒髪の少女がそこにいました。恍惚とした様子で、その、お、オナニーをしています……。いえ、させられているのでしょう。なぜなら、少女の隣には、全裸のエウリュアレさんが佇んでいるのですから。
魅了し、官能に誘い、石と化す。濃厚な同性愛の形を借りて行われる石化の儀式。その光景に、我知らず息がはずむのを感じました。
赤毛の美女はわたしを一瞥します。その反応に満足したのでしょう。くすりと笑みを浮かべると、こう言い放つのでした。
「ぐうちゃんのために、特等席を用意して差し上げたんですよ?
いまから私のものになるこの子のこと、よく見ていてくださいね」
(追記)
文字なしバージョンのイラストを追加しました。